今日は世間ではいわゆる、バレンタインデー。
それぞれの心はドッキドキな日なのです。
*** レッド:イエロー
「―――レッドさん!」
ポニーテールをゆらしながらイエローがレッドを呼び止めた。
「お、イエローか、どうした?」
「いや、あの・・・。」
レッドが振り向くと、その途端、言葉がのどでつっかえる。
呼び止めたは良いものの、何と言えばいいのか考えていなかった。
うー・・・恥ずかしい・・・。
「イエロー?顔が赤いぞ?あっ、もしかして熱があるのか?!」
「!?」
レッドはそんなイエローの気も知らずに顔をのぞきこみ、手をイエローの額にあてる。
その顔は十数センチしか距離がないほど近い。
「レ、レッドさん・・!」
イエローは顔を真っ赤にしながら慌てている。
「やっぱ熱いぞ?大丈夫か?」
レッドはさらに顔を近付けた。
「あ、あの、そうじゃなくて・・・」
ごにょごにょ・・と語尾が濁ってしまう。
「?」
「・・・・その、顔・・・近いです・・・。」
「え?―――あ、ごっ、ごめん!オレ・・・」
レッドはイエローの言葉にやっと今の自分の状態に気づいたようで
顔を赤くして、勢いよく額から手を離した。
「ごめん、無神経だったな・・ハハ・・。」
「そんなことないです・・・!レッドさん、優しいから・・・だから心配してくれたんですよね。
でも、熱は本当にないので。」
イエローは少し頬を紅く染めて柔らかく笑った。
緊張していた心は穏やかになり、後ろに隠していた小さな箱を差し出した。
リボンなどがつけられて、かわいくラッピングしてある。
「レッドさん、今日何の日か知ってます?」
「・・・え」
「今日は、バレンタインデーですよ。」
イエローは「はい」とレッドの手にその箱をわたした。
「イエローの・・・手作り?」
「はい」
「オレのために・・・?」
「はい」
イエローは照れたように笑って答えた。
「イエロー」
「はい?」
「・・・これからも一緒にいてくれる?」
「・・・ずっと一緒にいます。」
二人ともお互いを見つめ照れながら微笑んだ。
***グリーン:ブルー
「グリーン!」
ブルーは満面の笑みでグリーンに問いかけた。
「なんだ。」
「開口一番、『なんだ』はないでしょー。」
ブルーは少しふくれっ面になって言った。
「今は忙しい、用があるなら後にしてくれ。」
「・・・何してるの?」
「おじいちゃんに頼まれた書類の処理。」
「・・・そうだ!あたしも手伝ってあげようか?」
ブルーは自分でもナイスアイデアと思ったようだ。
「断る。」
しかしあっさりと断られてしまった。
「おまえがいるとかえって手間がかかる。」
「手間って・・・!何よ、人がせっかく好意で助けようってのに!」
「頼んだ覚えはないだろ。」
すごく腹が立っているのにグリーンが淡々と返答するため、
ブルーはさらに腹が立って
「グリーンのバカ!!わからずや!ずっとそのまま仕事でもしてなさいよ!そんで、仕事と結婚でもすればいいのよ!」
と言い捨てて部屋を出て行った。
仕事と結婚ってなんだよ・・・とグリーンは思いながら、
ふと机の横にある日めくりカレンダーを見た。
≪2/14≫
それであいつ・・・。
***
ブルーは走って出てきた勢いで大きな樹の下まできていた。
そして座り込んで顔を腕にうずめた。
・・・なによ、グリーンのバカ。
どうせアイツにとっては、あたしは足手まといな存在なのよ。
それで仕事仕事って・・・。
・・・。でもちょっと嫌なこと言っちゃったかしら。
あー・・・もう、あんなこと言うために行ったんじゃないのに・・・。
ポツリと涙がこぼれた。
「なんなのよ、もう・・・。」
すると「ホントに何なんだよ。」と声が上から聞こえた。
伏せていた顔を上げるとそこには息を切らしたグリーンが立っている。
もしかして走って追ってきてくれた・・・?
「グリーン・・・その・・・」
「・・・・・・オレが、悪かった。」
そう言うとグリーンは座っているブルーの横にある箱をとった。
「これはありがたく頂いとくから。」
気恥ずかしさにグリーンは背を向けて、手に持ったその箱をあげてみせた。
すると突然ブルーは後ろからその背中に抱きついた。
「・・・・グリーン大好きっ・・!」
「・・・その言葉もついでに頂いとく。」
「ついで?!」
「まったく・・・うるさい女だ。」
***
バレンタインの波にのって書きました。
妄想90%でできております。
まずはカントー組。
レッドさんは無意識に大胆なことするよね、と思って書きました。でも気づいたら顔真っ赤になって照れそう。
んで、どっちもお互い見るたびに照れてるといいよ。
てか、ずっと一緒ってさりげなくプロポーズじゃん!
書いてから気づいた。
グリブルは大人な感じだけど、ブルーさんも不安定なお年頃の女の子だし、
こういう一面もあるんだろうなーと。(自分妄想乙)
ブルーさんも素直なときはすっごく素直な人だと思う。
んで、グリーン兄さんがわかりにくい愛情表現するのだよ。
なんだかんだいってブルー姉さんラブなんだよ。
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