あの人と離れてあたしは思い出します。
あの人と過ごした幸せな日々を。
あたしが初めて知った穏やかな気持ちを。
ふたりで見たいろんな自然を。
・・・そしてあたしが言った「ことば」を。
***
逢いたい
***
「空が・・・きれいか・・・。」
ぽつりと1人言ってみる。
太陽はきらきらと眩しくて空は雲一つない青空だ。
―――そういえばあの日もこげん空やった。
あの人今頃どこで何ばしよるとやろうか。
今はちゃんと幸せに過ごしとる?
あの日んことはよく覚えとるけど覚えとらん。
なんてゆうか・・・上手く説明できんけど・・・
あの人とはじめてあった時からの毎日のことは、はっきり覚えとる。
やけど、あの人の名前や顔が思い出せん。
その記憶だけがあたしの記憶の中からぽっかり消えてしまったみたいだ。
彼もそうなんやろうか?
あたしのこと、忘れてしまったとやろうか?
・・・彼のことを忘れたあたしが問いかける権利なんてなかとやけど。
でも・・・それならそれでよか。
ううん、むしろ忘れられてしまった方が。
こげん最低なあたしのことなんて忘れて幸せに生きてほしい。
一生思い出さずに・・・誰か大切な人と一緒に・・・。
ふいに瞳から頬へ雫が流れた。
「違う・・・。」
違う・・・・・違うったい・・・。本当は悲しい。苦しい。寂しい。
あの人のことば思うと胸が締め付けられるほどに。
本当は忘れてほしくなんてなか。
少しだけでもあたしとの日々を覚えていてほしい。
本当は今だってあたし・・・。
逢いたい。
逢いたかと。
逢って言わんばことのあると。
「あの時はごめんね」って。
そして
「好き」だって。
―――何であたしはあの時「怖い」なんて言ってしまったとやろう。
大ケガばしてまで助けてくれた彼に。
何で素直に「ありがとう」って・・・
何で・・・あたし・・・・・・。
涙がとめどもなく溢れて自分でもどうしようもなかった。
・・・あなたに逢いたい。
またあなたに笑顔で逢いたい―――――。
***
あとがき
九州人だからホウエン弁はわかるけど、たまに自分のとこのなまりと違ってることがあるんですよね。
できるだけサファの話しているとおりに書けるように努力しています。
サファイアはたぶん事件以来ずっと自分を責めてたんじゃないかなと思います。
ルビーの幸せを願いながらやっぱり自分の気持ちには嘘つけない。
でもそんな素直さが彼女の強さで。
で、これから強さを身につけるため必死に努力するんだろうな。
うん、やっぱ自分が住んでるとこの話し方って書きやすいね。
サファイア大好き!!(いきなり何
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