「サファイア。」 「何?」 「本当にこっちであってるの?」 「絶対こっちったい!ちゃんと案内図で確認したとよ。」 「ならいいけど。」 (間違ってるよね・・・絶対。) サファイアとルビーは構内を歩いていた。 ふたりは入学早々たまたま会った見ず知らずの先生に 教材を第2準備室というところに運ぶように頼まれたのだ。 「あ、ここやろか!」 サファイアが指したそこには第2準備室という文字とかは見当たらない。 ≪生徒会室≫とドアの上に書いてあるが、 サファイアはまったく気づいていないようだ。 「え・・・!ちょっとまっ・・・」 ガラッ ルビーの呼び止めもむなしくドアは勢いよく開いた。 「あ・・・れ?」 *** 「すみません、間違ってはいったみたいで。」 「すまんち。」 ルビー、サファイアはちょこんと椅子に座って頭を下げた。 机をはさんで向かいには生徒会役員全員がいる。 「いいよいいよ、一年生なら仕方ないしな。」 見覚えのある生徒会長が目の前にいる。 「おっ、ギャルじゃん!よかったらメアド教え・・・」 「なくていいからね。」 ゴールドをドンっと押してクリスは笑顔でサファイアに言った。 (この二人は・・・朝、やじ馬の中でケンカしていた二人・・・) とルビーとサファイアは思い出した。 「痛って〜!何すんだよ、クリス」 「いきなり失礼でしょ。あなたの頭の中はそれしかないわけ?」 また痴話げんかが始まったとそこにいる全員が思った。 「あ、そういえば・・・生徒会に入ったんですか?」 ルビーが入学式での出来事を思い出してゴールドのことをたずねた。 「そうなの。一気に3人も入ってくれて。あ、あたしはブルー。副会長よ。」 「3人?」 「そ。ゴールドが誘われたのと一緒に、ここにいる、クリスとシルバーがね。」 ブルーはクリスとシルバーの肩をぽんとたたいた。 「「へぇー。」」 するとブルーは楽しそうに切り出した。 「そ・こ・で、なんだけど。 あなたたち二人も入らない?」 「「え!?」」 「今日2年生が3人入ったでしょ? それなら1年生もいた方が楽しいなーと思って。」 ブルーはニコニコして話す。 「でも、そぎゃん急に言われても・・・。」 「ブルーさん、それはちょっとサファイアさんとルビーさんも困ると思うんですが・・・」 そばにいたポニーテールの少女、イエローはふたりの心中を察してブルーに言った。 「・・・いいんじゃないか。」 ずっと成り行きを見て黙っていたグリーンが賛成する。 「グリーン、話がわかるじゃない!さっすが同じ副会長!」 「各学年に役員がいたほうが、何かと行事とかの時に役に立つからな。」 「うん。俺もふたりが入ってくれたら嬉しいな。一年だから無理して入らなくてもいいけど。」 「ほら、会長もこう言ってるわけだし、入っちゃいなさいよ。」 ブルーはさもおもしろそうにルビーとサファイアをさとす。 「どうする?サファイア。僕は別に構わないけど。おもしろそうだし。」 「入ってもかまわんけど、でも部活とかできるとやろうか。」 「それなら心配ない。ここにいる者は部活と平行してやってる奴が多いからな。」 グリーンが書類を見ながら答えた。 続いてレッドが「現に俺はサッカー部、グリーンは剣道部の主将だからな。」と続けた。 「よかった!それなら入ってもよか!」 サファイアは安心したように笑顔で答えた。 「じゃあ、入ります。」 ルビーはサファイアの答えを聞いてレッドにそう言った。 「よし決定な!」 というわけでまたまた2人が生徒会に。 計9人となった、生徒会。 さらに賑やかになりそうです。 ルビー:生徒会会計(成り行きで) サファイア:生徒会執行委員(同じく) 戻る めにゅー。