入学式が終わったあと、生徒会室。 「こないわね、彼。なんだっけ、えーと・・・ゴ・・・ゴ・・・?」 「ゴーガンです!ブルーさん!」 イエローが意気揚々と答える。 ブルーは思い出したように「そうそう、ゴーガン!」と繰り返した。 (いや、違うし。ゴーガンってそれ、画家のほうだろ。) グリーンは書類をまとめている。 心の中でそうは突っ込んでみるものの声には出さない。 この女子2人に口出すと面倒くさいことになる。 「違うよ二人とも。」 レッドはやれやれといった感じで二人に言う。 「ゴージャスだよ。」 自信満々。 「あら、そうだったかしら。」 「うーん、そんな気もしますね。」 ため息しかもはや出ないグリーン。 (・・・・駄目だこいつら。) 「でも、本当に来ないな。」 「そりゃ、あんな急にわけのわからないこと言われて来る奴はいないだろうな。」 「そーかなー。でもみんなは入ってくれたじゃん。急でも。」 「だって、私たちは元から知り合いだったじゃない。」とブルー。 「僕の場合はブルーさんに進められましたからね。」続いてイエロー。 レッドはそう言われてみればそうだと実感した。 どうしたものか・・・と考えたその時、生徒会室のドアがそろそろと開いた。 そこに立っているのは特徴的な二つ結びの少女。 「・・・あの、ここ生徒会室ですよね?」 「え、あ、うん。そうだけど。」 その言葉を聞くと少女はドアの後ろに向かって何か話しかけている。 「ほら、入らなきゃ。」 「んだよー、」 「あなたが入らないと意味ないでしょ。あ、ズボン汚れてる!もう。」 「お前が無理やり襟つかんで引きずりまわしたんだろ。」 4人そっちのけで半ば夫婦喧嘩のような感じもする会話が繰り広げられる。 「あの〜・・・君はいったい・・・?」 「あ、すみません。連れてきたんですけど。」 「連れてきたって誰を?」 「この人です」と言ってクリスは少年の背中をたたいて中に入れる。 あ、と声をそれぞれ漏らした。 「ゴージャス!!!」 「「ゴーガン!!!」」 ・・・・・・・・・・ 「・・・は?俺、ゴールドッスけど・・・。」 「「「・・・え。」」」 (てか呼びつけた帳本人が名前忘れるか?ふつう。) ゴールドは白々とした視線を送りながら心の中でそんなことを考えていた。 するともう一人ドアの向こうからやってきた。 端整な顔立ちの長髪の少年。 「シルバー!!!」 ブルーが少年に駆け寄りギュッと抱きついた。 「・・・・え?ブルー、知り合い?」 *** 「じゃあ、ひとまず話をまとめると。」 「ゴールドはレッドの言うとおり生徒会員に。 で、ゴールドと一緒にクリスタル、シルバーも入りたい、と。」 こういうことか?とグリーンがクリスに尋ねる。 「まぁ、そんな感じです。」 「だが、本人たちは嫌そうに見えるんだが。」 と言ってグリーンはちらとゴールドとシルバーに視線を向け、 その後またクリスに視線を戻した。 ゴールドはあぐらをかいてムスっとしている。 シルバーはブルーと話している。 彼は嫌というよりはどうでも良いといったところだ。 「てか、びっくりしたなあー。ブルーに弟がいたなんて。」 レッドが言った。 「ふふふ。かわいいでしょー! まさか生徒会にくるとは思わなかったけど。でもシルバーが入ってくれて嬉しいわ!」 シルバーが珍しく照れていることにゴールドとクリスは驚いた。 「つーか、シルバー、お前なんで姉ちゃんいること今まで言わなかったんだよー。」 「別に言う機会がなかっただけだ。」 「そうね、私、けっこう帰り遅い時あるから会わなかったのね、たぶん。 ゴールドくんだっけ?あのね、 いくら私がいるといってもシルバーも一人じゃ心細いと思うの。 だから一緒に入ってやってよ、ね?」 「はい!!!」 (決めんのはやっ!!さっきまで嫌がってたくせに・・・) そこにいた誰もがそう思った。 ブルーにすっかりはめられたゴールドであった。 兎にも角にもこれで3人の新たな生徒会役員が決まったということだ。 ゴールド:生徒会執行委員(本人の希望) シルバー:生徒会執行委員(同じく) クリスタル:生徒会会計(しっかりしているため信任された) 戻る 続き めにゅー。