春の風に桜の花びらが舞い散る―――
校門を潜り抜けると桜並木が校舎まで続いていた。
「うわっはぁー!!今日からあたしらも中学生ったいね!」
ひらひらと舞い散る花びらにうきうきしながらサファイアはちらっと隣を見てみた。
隣には制服を着たルビー。
彼流に着こなしていておしゃれな感じだ。
…やっぱり…かっこよか。
口には絶対出さんけど!!
そんなことを考えているとルビーが話しかけてきた。
「サファイア?」
「えっ、なななん?」
横顔を見つめている時にいきなり話しかけられてきたので
つい焦りが返事に出てしまった。
うぅ・・・今あたしん顔、絶対赤かよね・・・。
そう思って顔を手で覆い隠した。
「どうしたのさ、・・・まさか、あの木に登りたいなーとか思ってるの?」
「はぁ?!なんねそれ!!そげんわけなか「冗談だよ、ほら、あそこ。」
「?」
「なんか騒がしくない?」
そうやって指したゆびの先には人だかりができている。
「あーもう、うっせーな。これだから真面目な奴は。」
「あなたがあんなことするからでしょ!!」
「んだよ、あれは、ひ・と・だ・す・けだ!」
「人助けでも周りは逆に被害にあったわよ!」
「たいしたことじゃないだろ!」
「たいしたことあるわ!」
「ないっつーの!」
「ある!」
「ない!」
「ある!」
…………
永遠に終わりそうもないふたりの口喧嘩がくりひろげられている。
周りの野次馬はどんどんと増えていく一方だ。
するとついさっきまでその二人のそばにいた長髪の少年が、
素知らぬ顔で校舎へとすたすたと一人歩き始めた。
「んあ?」
「え、ちょっと」
「「シルバーーーーーー!?」」
二人は慌てて彼の後を追いかけていった。
そんなところは息ぴったりだ。
終始その様子を見ていたルビーとサファイアは
「あの3人も新入生やろうか?」
「さぁ・・・どうだろう。」
そう言って彼らもまた校舎へと向かった。
***
「あーなんか緊張してきたっ!」
「なんでお前が緊張するんだ。」
「だってー入学式だもの!」
「・・・答えになってない。それにお前何もしないだろ。」
「もう、いいの!いちいちつっこまないでよ、グリーン。」
プゥと頬を膨らませてブルーはそう言った。
「緊張するのはあっちのはずなのに・・・」
グリーンはため息をつきながら横を見る。
「あー焦った〜、目覚めたら8:30なんだもんな。
入学式9:00からだってのに。間に合ってよかったよ!」
「レッドさんと駅で会ったときはびっくりしました!
僕も毎度のことながら寝坊しちゃって。
レッドさんとは登校中はいつも会いませんから。」
生徒会長のレッドはというとのんきにイエローと会話をしている。
二人とも笑顔でそこだけがなんというか、ほのぼのしたオーラが漂っている。
「ほんと生徒会役員としての意識がないヤツばかりだな・・・。」
ため息をまたつきながら、
そう吐き出さずにはいられない副会長(グリーン)であった。
続き
めにゅー。